ASMのきもち

DBとAnsibleが気になって仕方ない人のブログ

自分探しの旅 2nd

はい!ということで、転職することになりました!!(どーん!)

面接が大の大の苦手な私が、まさか2度も転職することになるとは…人生何があるかわかりませんね、本当。



前回転職した理由を振り返ってみよう

↓前回の転職ブログ
tomomo1015.hatenablog.com

「所属会社」という肩書きが無い貴方に、何ができるかを考えてみなさい。

端的に、これを探す旅に出ました。
詳細は↑のブログに書いてあるので割愛しますが、私が自分探しの旅に出ていました。

月に多くて、1回。
これは、前職の私の、TerraTermの起動回数です。
その中でもSQLを打つなんて言うのは、年に数回。
私がSQL打つなんていうのは、チームメンバーの仕事を奪ったに近かった。
検証作業なんてメンバーに任せて、一つでも案件を生み出すプレゼンを、見積もりを。
そんな私が、「エンジニア」なんて肩書を持っていることが嫌いでした。

何もできないじゃない。人に指示するばっかりで。
結局私には何も、なんにもできないじゃない。

何もできない私は、実質それまで築いたPMの経歴をすべて捨てて、DBエンジニアの道を選びました。
どれほどPMとしての成果を評価されても、嬉しくなかった。
「所属会社」という肩書きも、それまでの経歴も無くした私が、何が出来るのか知りたかったからです。



1回目の転職してみて

オンプレしか触ったことがない人が、AWSのイベントに出るまで

オンプレしか触ったことがない私を、上司と同僚達は、驚くほど丁寧にオンボーディングしてくれました。2on1も頻繁に実施してくれ、コロナ禍で直接話すことはなくとも、多くの方と接点を持ってくれました。
入社直後に発生したトラブル対応もさせて頂き、あれほど憧れていたSQL実行を頻繁にできるようになりました。
特にAWSに関しては2度も登壇の機会を頂きました。AWSさん、声かけて頂きありがとうございました!
でも登壇するっていうのは私の希望じゃなくて、某上司がかっ…イヤナンデモナイデス

aws innovate

1つ目のオンプレからAmazon RDS for OracleDBへの移行は、AWS触って初めて実施したプロジェクトでした。本格的に触って、約半年程度でしょうか。
もちろんオンプレ時代の経験も生きたとは思いますが、上司と同僚達オンボーディングと、関係各社の支援無しにこれは、決して成し得られませんでした。
AWS Summitに出ろと言われた時は、信じられなくて3回ぐらいSlackを再起動させました。(事実)

2つ目のElastiCacheを使った事例は、転職後初の、PM兼DBエンジニアの仕事でした。
これも、当時のテックリードの多大な支援を頂いて成し得た成果ですが、このプロジェクトに過去携わってきた全て皆さんの挑戦無しには、この成果は生まれなかったと思います。誰一人、欠けてはできませんでした。今でも胸を張ってそう言えます。


憧れのDBRE

前職SIer時代、当時あわっちさんが書かれたDBREについて書かれたブログを拝見して、衝撃を受けました。

engineering.visional.inc

いつもインフラと開発の板挟み、問題出た時だけしか呼ばれないDBA。
DBREの、特にデータストア教育者でありメンターでありプラットフォーマーであるという点に、非常に魅力を感じました。
当時チーム内でこのブログを展開し、いつかDBREやってみたいね。なんて話をしていたんです。

そんな私が…DBREのSlackを立ち上げ、DBRE Summitというイベントに参加させていただく事ができました。

この写真とてもお気に入り


speakerdeck.com


私が出て大丈夫なのこれ?!と、当日まで半泣きになっていたのですが、無事死亡話はできました。
ちょっと風変わりなコストの話をしてみましたが、いつかは技術メインの話をしてみたいな。

何より、あの私が。
DBエンジニアの前で、DBの話ができた。これが何より、嬉しかったです。
私、DBREみたいなこと、少しはできたかな?



結論

もうsqlplus打つの飽きたわ!と笑って言っていた時、私が涙目になっていたことを、多分同僚達は知らないでしょう。
それほど、嬉しかった。あの頃ずっと憧れていたSQLを打つということ、DBエンジニアとしての仕事ができたんです。
もちろん現実は泥臭すぎて笑っちゃいますが、それを笑えるほど楽しかった。

私の選択は、間違っていなかった。ここに来てよかった。
今もそう思います。

何一つ無駄な時間なんてなかった。
苦労したこと、失敗したこと、つまらなかったことも、何一つ無駄なことなんてなかったんです。





では何故、転職するのか?

それでも私は、マネジメントをする人間なんだなと気付いたから

誤解されないように、少し丁寧に書きます。
DBエンジニアとして転職しましたが、徐々にマネジメントの仕事を求められるようになりました。
前職で散々PMをしていた私からすると、PMまたはPLなんていうのは苦でもなんでもなく、仕事においては息をするようなものです。
誰もやらないなら喜んで、と手を上げました。
当時の上司は、私がPMから転身していたことを知っていたので、渋々、ごめんねという言葉を添えてくれていました。

ところがその上司が変わり、新しい上司が来ました。それは別段よくあることです。
新しい上司も非常にできる方で、私の特性をすぐ見抜きました。そして、DBよりマネジメントを主軸にしてほしいと言われました。

ここまで言うと、DBエンジニアの仕事ができないから辞める、と思われそうですが、違います。
だからこそ、PMとして転職することにしました。

結局のところ、私はPMの仕事も好きだったんです。
自分が調整することで、エンジニアが生き生きと仕事をしているのを見るのが、好きです。
彼らのパフォーマンスを最大に出させ、プロジェクトの目的を達成させることが、好きです。
そして彼らが目標を達成した、と喜んでいる姿を見るのが、大好きなんです。

過去の私には、技術という点での自信がゼロでした。
でも今は違う。小さいながらも、自分が得意な技術で、事例紹介できるような実績に携わることができました。
だからもう、自信のない以前の私じゃない。
揉めたら一番面倒なデータベース、それを鎮める事ができるPMがいてもいい。

DBエンジニア辞めるなんて、言ってないですよ?
だってDBは、どこにでもいるもの。
次に会うDBがどんな子か、楽しみにしてるね。



転職しなくてもできるけど、あえて転職という選択を選んだ理由

とはいえ現職でマネジメント(組織とプロジェクトどちらも)を求められたわけですから、転職しなくてもできます。
そこで、再度自分のキャリアプランを考え直しました。よくある、3年後5年後、自分がどうありたいのか。
もやもやしながら考えていた時、当時同僚だったある方に、こんなニュアンスのことを言われました。

「事業会社のエンジニアって、その事業がよほど好きか興味がないと、続かないよね。他でも大体同じことが出来るしね。」

それが、答えでした。
もちろん興味があって入りました。その点では嘘ではないです。
ただ、自分がこれまで携わった業界の中で、一番興味があるかと言われたら、NOでした。
だから、自分の一番興味のある業界に行く。そこで3年後こんなことをして、5年後にはこんなことしよう。
そんなキャリアプランを書いてみたら、すぐ書けました。くどいですがそれが、答えでした。

あとはこの判断軸です↓

私が転職するかどうか考える判断軸

ありがたいことに、過去携わった業界の中で一番興味があった業界の会社に、拾っていただくことができました。
実は今でも半信半疑で、未だ実感ゼロです。え、私、転職するんだよね?



子育てと年齢という壁

最後に。少し現実的なことを書きます。

子育てが少し山を超えたという点です。
転職時子供が3歳、まだまだ手のかかる年齢でした。今は小学生になり、一人で朝登校できるようになったり、自分でできることが増えてきたことで、子育てが少し落ち着いてきたという点があります。その為、仕事のセーフを少し外すことにしました。
いやまぁ、別の苦労増えましたけど…宿題とか、習い事とか(以下略)

次に、年齢です。
数えるといい年齢になってしまったんですよ、私。つい最近まで新人扱いだったのなぁ(落ち着け)
転職するかもしれない、と考えた時、どうしても年齢という壁を意識する必要がありました。
もう転職できない、とは考えていません。ですが自分が選考者だった時、後何年働いてくれるかなと言うのはどうしても考える訳で、逆の立場でそれを考えると、これがラストチャンスなのかなと考えたのです。


所属会社の肩書のない自分に、何が出来るのか

こうしてPMとして転職することができたのは、新卒入社したSIer時代の経験のおかげです。
あの頃苦労したこと、不安だったこと、辛かったこと。全部全部、今の私に繋がっています。

所属会社の肩書のない自分に、何が出来るのか。
結論、自分では何もできないです。助けてくれる人がいるから、私は何かを成し得ることが出来るだけです。
それが、私の答えです。

その「助けてくれる人」で一番助けてくれる人に、過去の自分がいます。
過去のキャリアは何一つ無駄にならない、未来を作ってくれるものなんだよ。
どうか自信を持って。大丈夫、ちゃんとDBエンジニアできたよ。


自分探しの旅、次の道に行きます

突然なんですけど、私、スレイヤーズってアニメが好きなんですよ。
特にNEXTの主題歌「Give a reason」って曲が大好きで。
あの歌は躓いた時に大抵聞くんですが、こんなフレーズがあります。

ゴールに もたれたりしない
たとえ辿り着いたって
新しい夢がきっと
私の背中押すから

3年前に目指したゴール、 100点ではなかったけど辿り着いたので。
次の新しい夢に背中をバシバシ押してもらいながら…

自分探しの旅に、また行ってきます!!!