ASMのきもち

DBとAnsibleが気になって仕方ない人のブログ

「アウトプット大全」から学ぶ育児考察

お久しぶりの投稿です。本当にお久しぶり過ぎて、猛省。
相変わらず毎日バタバタ走っていたのですが。ふと、本屋さんで目に止まったこの本を手に取りました。


最近本は殆ど電子版ですが、何故かこの本はペーパーがいいなと思い手に取りました。
こうゆう「予感」みたいなものはだいたい、その時の自分にとって不足している栄養素を補う、本能みたいなもの。迷わずレジに持っていきました。

結論から言うと、やはり今の私にほしい栄養素が詰まった本でした。
半分は仕事に対して足りない栄養素だったのですが、それはまた後日。
今日はあえて、「アウトプット大全から学んだ育児考察」について、少しだけ書きたいなと思います。


「学びを結果に変えるアウトプット大全」から学んだ育児的考察

粒度がバラバラですが、こんな内容を学びました。

  • コミュニケーション
    • 「今日何したの?」という問いの重要性
    • 子供と話すときの態度、特に目を見て話すことの重要性
    • 「月に1回の家族旅行」より「毎日5分の家族の会話」の方が、遥かにコミュニケーションを深める
    • 「相談」をすることで何故、心が軽くなるのか
  • 勉強
    • 「手で紙に書く」方が圧倒的に記憶が定着し、新しいアイディアを生み出しやすい
    • 教科書には落書きをしたほうが記憶力を高める
    • 「ぼーっとする」時間が必要
コミュニケーション系の学び

個人的な意見ですが、これが一番子育てで難しいことだと考えています。
コミュニケーション能力は社会性の需要な一つであり、コミュニケーションを通じて得た情報をどのように受け止めるかによって、人格形成にも影響があるのではと考えています。

そんなコミュニケーションで学んだ1つ目『「今日何したの?」という問いの重要性』について。

業務時間にみっちりミーティング三昧をしていると、退勤後の脳はもうすでにお疲れ。もう話すのも億劫だ…なんてこと、ありますよね。
でも保育園に迎えにいくと、元気一杯な子供とのコミュニケーションが始まるわけです。
今日保育園で何したの?へぇー楽しそうだね…で終わっている自分がいました。(場合によってはそれすら無いときもある。猛省。)

けれど仕事で同じ事をしているかと言うと、そんなことないですよね。
「そんなことしたんですね。で、それで何を学んだの?」って聞いてますよね?あれですあれ。同じことを聞けばいいんです。
「今日そんな遊びしたんだね。何が楽しかった?具体的にどんな事したの?」どんどん深堀り。なぜなぜ分析に近い。

こう聞くだけで、私も話をしていて子供の体験や考え方を知れるし、質問能力が上がります。
同時に子供も自然と「自分の意見、感想を話す」というアウトプットの経験をしています。
自分の体験を言語化し、相手に伝わるように要約し、感情を伝える経験。
これ、いい年しても未だに苦手ですが、その練習の場になっているんだなぁと学びました。

他の項目は割愛しますが、『「月に1回の家族旅行」より「毎日5分の家族の会話」の方が、遥かにコミュニケーションを深める』は割と刺さるものがあったので、これは家庭でも仕事でも、ぜひ。
1on1の時間を、半年に1時間と1週間に10分話すのと、どちらがよりよいコミュニケーションとモチベーションアップにつながるか。わかりますよね。

勉強系の学び

次に『「手で紙に書く」方が圧倒的に記憶が定着し、新しいアイディアを生み出しやすい』について。

システムエンジニアという職業の私ですが、議事録やToDoをTrello等のツールで書くことが、実は未だに苦手です。
リーンインという本で、FacebookのCOOであるシェリル・ザンドバーグさんが「未だに手帳にToDoを書いている」というのを拝見して、ホッとしたことが。
今はLIFE のノーブルブックをマウスパッド代わりにしつつ、気になったことや議事メモを書きなぐるようにしています。その方が忘れることが少ない経験があります。

最近の学校では、タブレットやPCで学ぶことが多いとか。
もちろんメリットもあるのでそれは積極的に取り込んでほしいのですが、やっぱり紙に書くことの方がいいよなぁと漠然的に思っていました。
私が社外プレゼンや重要な資料を作成するときは、必ずノートに書きなぐってから構成を考えた上で作成しますし、その方が新しい気付きやより精度のある資料ができる経験があるからです。
この本のなかで「手書きでノートをとる学生」と「ノートパソコンでノートをとる学生」に分けて比較した場合、手書きの学生の方が良い成績を上げ、新しいアイディアを思いつきやすい傾向がある研究結果を、知ることが出来ました。納得。

他にも面白かったのは、教科書に落書きしている方が記憶に定着しやすい、ですね。
偉人の顔に落書きしているほうが、その偉人のこと覚えるらしいですよ?落書きしたら褒めてあげましょう。よくやった。

蛇足:何故、育児をしながら仕事をしているのか

みなさん義務教育のカリキュラムの中で、「どうやって人を育成するか」という内容を学んだ記憶、ありますか?
残念ながら私の少ない脳内DISKには、その情報はゼロに近い状態です。正しく学術知識として得られるのは、おそらく大学なのかなと思います。教育系の専攻ですね。
そんな状態の私がある日、妊娠し出産し、一人の人間を育てなければならなくなります。なんの経営知識も経験もない人間が「今日から社長ね」と言われるのとほぼ同じ。
この悩みを妊娠前から漠然と抱えていた私は、ふと、日々の仕事を振り返りました。

あるじゃない、ネタが。

仕事では当然、教育は日々発生します。それは新人さんに対してであったり、未経験者であったり、色々なパターンがあります。
そして沢山ある、フレームワークPDCAKPT、Fun Done Learn、なぜなぜ分析、3年後5年後の自分のありたい姿…プロジェクトのスケジュール作成やマイルストーンも、役に立ちます。それらを実践する場があります。
また、多くの人と関わることによる、様々な価値観や発想に触れることができます。これは特に、子供の発想を柔軟に受け止める練習の場にもなっています。
最後はまぁ、そんな「勉強」や「経験」をさせてもらえるのに、お金も貰える。何だ最高じゃない。

という実に安直な理由で、今も仕事をしながら子育てをしています。
ちょっとしんどいですけど。ぎぶみー体力。